500MBまでなら通信料金が無料という触れ込みで話題になっているnuroモバイルの「0SIM」ですが、実際に使ってみた人の評価はどのような感じなのでしょうか。
ネットの口コミを見る限り、通話に関してはスムーズに行えるようです。ただ、ネットの接続スピードについては「遅い」と酷評されていることが多くなっています。
通話に関する評価は良好
スマートフォンも電話ですから、通話の質は気になるところです。音質に問題があるなど通話の質が悪ければ、スマホの性能を生かしきれないためです。
0SIMは通信料金こそ500MBまで無料ですが、通話については基本料金が月々700円となっています。それだけに、通話の質にこだわるのも当然だといえます。
その点については、0SIMは比較的評価は良好です。「つながりやすさは問題なし。音質も問題なし」(年齢・性別不詳)という声が主流となっています。
電話をかけようと思っても、つながらない場所が多いというのは困ります。0SIMはドコモ回線を使用しているだけあって、つながりやすさについては問題なさそうです。
また、スマホユーザーの中にはより高音質で会話をしたり、通話料金を抑えたりするために、SKYPHONEやSMART Talkなどの通話アプリを利用している人も多いでしょう。
そういう人からも、通話に関する評価は良好です。SKYPHONEのユーザーの1人は「通話はつながりやすく、会話も明瞭」(年齢・性別不詳)と高く評価しています。
いずれにしても、電話を使う分には問題ないようです。さすがに通話料金は無料にはならないので、このぐらいのクオリティーは必要といったところでしょうか。
設定やサポートは評価高め
大手キャリアとは違い、MVNOは設定などを基本的に自分で行う必要があります。安い分仕方がないとはいえますが、これがネックになって契約をためらっている人もいるでしょう。
そもそも、価格だけで考えれば大手キャリアはMVNOには太刀打ちできません。にもかかわらず利用者が多いままなのは、そうしたサポート面がしっかりしていることも理由として挙げられます。
0SIMはそのあたりについては、MVNOとしてはしっかりサポートしているようです。設定についても「HPを見てそのまま設定するだけなので簡単」(年齢・性別不詳)といった感じです。
「同封の説明書通りにやればできた」(年齢・性別不詳)というものもあり、説明書の出来そのものは悪くないようです。
サポートについても「非常に迅速。専用会員ページも見やすい」(年齢・性別不詳)といった感じです。「メールでの問い合わせにも回答してくれた」(年齢・性別不詳)というものもありました。
実際に利用した人はあまり多くないようです。「無料なのでこんなものだろうと思い、サポートは利用していない」(年齢・性別不詳)といった感じです。
MVNOの中には「サポートに電話をかけてもつながらない」など、辛口評価が投稿されているところも見受けられます。そうした業者よりはマシだと判断できます。
通信料金については賛否両論
500MBまで通信料金が無料というのは、0SIM最大のセールスポイントです。ただ、500MBという容量については、賛否両論と言ったところです。
そもそも500MBという容量は、お世辞にも多いとはいえません。このため、外出先でのネットの使用頻度によって、評価に個人差が出てしまうようです。
ネットを使うのは自宅のWi-Fiが中心という人は、500MBでも十分だという声が主流です。「外出時には電話アプリやゲーム、Twitterなどを使っているがそれで十分」(年齢・性別不詳)という感じです。
「ドコモを使っていたが月に300MBを超えたことがないので、0SIMを利用し始めた」(年齢・性別不詳)、「子供が外に行く時だけ使うので十分」(年齢・性別不詳)という声もあります。
逆に、思っていたよりも早く容量を使い切ってしまうと、辛口評価をしている人もいます。「あっという間に無料以上の容量を使ってしまうので、実質有料」(年齢・性別不詳)といった感じです。
ただ、実際にレビューを見ると「500MBで十分」という意見の方が多数派です。500MBで十分という人は、意外に多いのかもしれませんね。
通信スピードについては辛口評価多め
では、肝心の通信スピードの方はどうなのでしょうか。口コミを見ると「遅い」という意見が多く、「使い物にならない」という厳しいものも見られます。
ただ、最近では状況がやや改善してきたのか「利用者の多い時間でなければそれほどスピードに問題はない」という声も見受けられるようになってきています。
「使い物にならない」の声も
「0SIM」で検索をかけてみると、多くのサイトで通信スピードの遅さについて触れています。そのぐらい、0SIM=遅いというイメージが定着してしまっているのが現状なのです。
口コミでも、通信速度については否定的なものが多いです。「はっきり言って使い物にならない」(年齢・性別不詳)と、バッサリ切り捨てているものもあります。
この人は、通信速度があまりにも出ないので「無料で使い続けているのがまずく、意図的にプロバイダーが速度制限をかけているのではないか」と疑っているぐらいです。
実際にそうなのかと確認していますが、通信量が500MBを超えてもスピードは遅いままだったと言っており、そうした小細工はしていないことがうかがえます。
ダウンロードのスピードが0.4Mbps出ていないというリポートもありました。この人は「超格安だから遅いのは覚悟していた」そうですが、それでも外出先ではあまりにも遅いと手厳しいです。
他にも「深夜以外、すべての時間帯で激遅」(年齢・性別不詳)、「アナログ電話のネット時代を思い出す」(年齢・性別不詳)など、辛口評価がずらり並んでいます。
「接続できたりできなかったりで、ストレスがたまる」(年齢・性別不詳)というものもありました。事実ならば、実用性という点でも疑問としか言えません。
こうした遅さについては先刻承知という人も多いようで「ナビのみの割り切り使用なので十分」という口コミも投稿されています。
Twitterでも、0SIMの遅さについて触れていることが多いです。以下のようなものが、その典型例だといえます。
0SIM ドコモ回線 スピードテスト
2020/1/24 18:00頃 岡山市南区
500Mまで無料なので文句は言えませんが…
さすがにこの速度だとページを開くのにものすごく時間かかりますね… pic.twitter.com/g3W76ApcBj
— ぬもっち (@numocchi) January 24, 2020
0SIM が届いたので iPad に挿した。1Mbps も出ないので用途は限定されそう。スピードが必要な場合はスマートフォンからテザリングすればいいか。
— nemmy (@nemmy) January 23, 2020
改善の兆候が見られる口コミも
こうした声をプロバイダー側も把握していたのか、最近の口コミでは速度については改善されてきたというものも見受けられるようになっています。
「ドコモやソフトバンクとあまり変わらない印象」(年齢・性別不詳)などがその典型例です。他の口コミとあまりにも差がありすぎますが、これはエリアによる差が大きいこともあります。
「サービスエリア内の人口過疎地で混雑時間帯を外せば他と変わらないスピードが出る」(年齢・性別不詳)という口コミがあり、そうした地域で利用している可能性もあります。
「休みの日の観光地や昼時の繁華街では遅いが、それ以外は問題ない」(年齢・性別不詳)、「ポケモンGOでポケストップ回したりしている」(年齢・性別不詳)などの口コミもありました。
このような「回線状況が改善された」という趣旨の口コミが投稿されているのは、2019年から2020年にかけてが多いです。0SIM側が何らかの対策を取っているのかもしれませんね。
Twitterでも数は少ないながら、0SIMの接続速度が改善されてきたという内容のつぶやきが見られるようになってきています。以下はそうしたつぶやきのひとつです。
この頃 #0sim の通信速度が安定してる。
利用者が減っているのか、中の人が頑張ってサーバー増強してくれたのかわからないけど、利用する側としては、非常にありがたい‼️
— ぐーふぉっち (@gufocchi) January 25, 2020
いずれにしても、0SIMの速度については過度の期待をしない方がいいようです。実際に契約して改善されていればラッキー、といったところでしょうか。