【Amazonタブレット】FireタブレットにGoogle Playを入れる危険性やリスクについて

Amazonオリジナルのタブレット端末であるFireシリーズ、非常に手頃な価格帯で十分な使い勝手の機種を入手できる消費者としてはとてもありがたい製品達です。

ですが弱点もないわけではなく。

どのジャンルのどの製品でも同じことなのですが、タブレット端末に求められるすべての要素を取り込んだ上でお手頃価格を実現するというのは事実上不可能ですからね。当然Fireシリーズにも割り切った部分があるわけです。

その一つは登録されたアプリの数がかなり寂しい状況にあるAmazonオリジナルの公式アプリストアです。iOS系やAndroid系とは比べるまでもないようなアプリ登録数となっています。

この弱点を補える手段として常に注目を集めているのがFireタブへのGoogle Playシステムの導入です。ですがこの方法はAmazonが公式に認めていないやり方でリスクゼロで行えるものではありません。

この記事ではFireシリーズにGoogle Playを導入することの主なリスクをまとめます。




「野良APK」インストールを許すリスク

当然と言えば当然のことではあるのですが、標準状態のFire OSは仕組み的にGoogle Playのインストールを許していません。

このためFire HDシリーズのタブレットにGoogle Playを導入するためには非公式の自前のインストーラー、いわゆる「野良APK」のインストールを許可してやる必要があります。

Fire OSでの正式な表現だと「不明なソースからのアプリ」を許可すると言うことになります。

公式アプリストアを経由してインストールする物件は、アプリストアを運用する側が基本、最低限の各種セキュリティチェックを実行してくれています。

野良APKとは公式アプリストアを通さない独自のアプリインストーラーのことです。AndroidOSはオープンソースの開発プロジェクトである一面も持っていますので、Googleが管理していないAPKもあちこちにあるのです。

そういった野良APKを入れられるようにすると言うことは、(場合によっては)セキュリティ的に見て「ヤバイ」物件の導入も可能にしてしまう、と言うことになります。

つまり野良APKのインストールを許可すると端末のセキュリティレベルが下がります。

ユーザーのうっかりミスや他者の悪意ある攻撃で、危険なソフトウェアをFireシリーズに導入してしまうかもしれないリスクを抱えることになります。




野良APK導入作業のリスク

次に野良APKを導入する上でのリスクを2つ上げておきましょう。

ホントの野良サイトを使ってしまう可能性

まず一つ目。

Google Play導入で使うAPK入手の過程で、本当に危ないサイトの危険なAPKを取ってきて使ってしまう可能性です

野良APKと呼ばれる「非公式」なアプリ等のインストーラーを提供してくれているサイトの中には、真面目なユーザーグループの運営による「半公式」的なポジションを確立したサイトも存在します。通常の作業ではこちらを使います。

ですが、そうではない悪意あるユーザーが運営するサイトがあるのもまた事実で、そういった危険なサイトにある物件にはリスクが高い怪しいプログラムが紛れ込んでいる可能性があります。

野良APKを使って何らかのアプリを入れてみたら、一緒に個人情報を抜かれるプログラムや悪意あるハッキングに使われるバックドアを仕込まれてしまった、などいう事態に陥る可能性もあるのです。

使えない物件を入れてしまう可能性

Fire OSなどのタブレット端末やスマートフォン向けのOSでのアプリや新しいシステムの導入では、普通はユーザーが直接それぞれのインストーラーなどのイメージをできる限り見なくて良い作りをしています。

公式アプリストアで「インストール」ボタンを一発クリックするだけでキチンと整合性がとれたアプリ、システムの新機能の導入が可能な仕組みが出来上がっていると言うことですね。

ですがAPKをユーザーが手動で取ってきてGoogle Playを導入する手順では、ユーザー自身がAPKをマニュアルで必要な分、必要なバージョンのものを取ってきてさらに手動でインストールする操作を行なう必要があります。

お手元のFireタブシリーズのOSのバージョンにあったAPKをそれぞれのユーザーが判断して入手、インストールの手続きを行なわないといけません。

タブレット側のOSのバージョンは各種アップデートで自動的に上がっていきますし、Google Playのインストールで使うAPKも開発作業の進行、セキュリティアップデートにより変化していきます。

つまりGoogle Playの導入方法を説明したサイトに記載されている各種バージョン情報もどんどん古くなっていきます。そこの「補正」はユーザーが行なう必要がある、ということになります。




Googleのアプリストアのフリーダムさがリスク

Android系のスマートフォンはさまざまな観点でiOS系のデバイスに比べて管理が甘いことが幾度も指摘されています。

その理由の一つとしていつも上げられているのが、Google Playに登録されているアプリ群のセキュリティ面での完成度の問題です。

Google Playに登録されるアプリは決して無政府状態というわけではなく、一応はGoogleがすべて検査を行なってセキュリティ面もチェックをしてから配信が行なわれる仕組みになっています。

が、そのチェックはAppleの公式アプリストアに比べると緩いというのが定説で、実際にチェックを素通りしてマルウェアなどの危険な要素を抱えたままGoogle Playで公開されてしまう悪質なアプリが後を絶ちません。

膨大な数が存在しているスマートフォンユーザーの個人情報を一部でも盗むことが出来れば大きな利益に結びつけられる可能性がありますから、Googleのチェックをすり抜けられるよう工夫を凝らす悪意あるアプリ開発者が後から後から湧いてくるのが現状です。

問題が発覚するたびにGoogle側もすぐに対処を行なってアプリのGoogle Playストアからの削除処理を実行していますが、現実にはひたすらイタチごっこが続いている、と言うのが実際のところですね。

FireタブにGoogle Playを導入してそのアプリを使い始めるということは、こちらの意味でもAndroid系のスマートフォンやタブレット端末と同レベル・同じ種類のリスクを抱えることになります。

Amazonのアプリストアにはメジャーセキュリティソフトがない

Google Play導入に関係なくFire OSの環境では一つ気になることがあります。Amazon公式のアプリストアにはメジャーどころのセキュリティソフトが存在しないことです。

Google Playを導入せずAmazonの公式アプリストアに登録されたアプリみを使うのならば、アプリのセキュリティのコントロールはAmazonがガッチリやるから大丈夫、という発想なのかもしれません。

ですが、ネットを利用する上での危険性はアプリ経由でマルウェアやウィルスに感染することだけではありません。

ブラウザで危険なページにアクセスしてしまって不正広告から詐欺に引っかかってしまったり、フィッシングサイトで個人情報を盗まれてしまったりする危険もはらんでいます。

電子メールを利用すればウィルスを載せた迷惑メールが飛んでくるのは残念ながら既定の事実です。

そういったことまで含めた総合的なセキュリティ対策としては、スマートフォンやタブレット端末であっても今はセキュリティソフトが必須の状況になっていると思うのです。そういった意味でもAmazonの公式アプリストアの品揃えにはやはり物足りなさを感じざるを得ません。

Google Playを導入する際にも、うっかり間違えて怪しいAPKを取ってきていないかセキュリティソフトを導入済みならチェックが可能ですし。

現時点では取ってきたAPKの安全性が気になる場合には、APKのダウンロードをパソコンでやった方が良いでしょう。パソコン側のセキュリティソフトでスキャンしておけば安心感は高まります。

こちらの切り口から見ると、Google Playを導入してGoogleのアプリストアからセキュリティソフトを導入する、というのは逆にFireシリーズを利用する上でのリスクを軽減できる行為と考えられなくもありません。




【Amazonタブレット】FireタブレットにGoogle Playを入れる危険性やリスクについて 記事まとめ

ソフトウェア的な面から使い勝手を考えると標準状態のFireシリーズはやはりちょっと物足りない、と言わざるを得ないと思います。公式アプリストアの登録アプリの数の少なさと対応ジャンルのカバー率の低さは否定のしようがありません。

FireタブシリーズをAmazonが提供するコンテンツを視聴するためだけの端末、と機能を限って考えるならば十分なアプリ数があるとは思います。

ですがFireシリーズをタブレット・情報端末本来の形で利用して、より幅広い活用方法を想定し出すとアプリの少なさがどうしてもネックになってくることでしょう。

その解消のためにはAndroidOSとの互換性が高いというFire OSの基本特性を活かして、Google Play導入に動くのは自然な考え方だと言えると思います。

こういう手段で問題の解決を図れるのは、パソコン、スマートフォン、タブレット端末などソフトウェアでどんどん使い勝手を改善、機能の拡張が可能なデバイスの特権のようなものですからね。

ですが他の新しいソフトウェアを導入する時と同様に、Google Playを入れて活用することにも当然リスクは伴います。そしてそのリスクはGoogle Playをインストールしたユーザー自身が背負わないといけません。

Google Playをインストールすることで確実にFire HDの使い勝手は改善できますが、そのことによるデメリットの可能性もキチンと頭に置いておくようにしたいですね。ノーリスクでハイリターン、なんて都合の良いものは多分この世にはありませんから。